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未だ修行中

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日々の出来事、覚え書き

第22回下北沢稽古会『景清』

三席目は、景清です。この噺はもういいかなと思ったのですが、先日の黒門亭で試した事の確認の為に演ってみました。
今回は時間が有るので、将棋と囲碁の仕種の違いから、盲人の杖の突き方に入りました。
旦那の家の前を通り過ぎる処、犬を踏んづける処は、負けず嫌いの性格を現しています。短気で融通のきかない、彫師の強情さとでもいうのかな、そんな性格が出るといいなと思います。
信心に失敗し、なに、手探りだって彫れない事はないと、自分では強くそう思うのだけど、どうしても失明したままでは彫る事が出来ない。仏罰を被っているのだから、もう希望が無いと思っていた処に、旦那からの勧め。希望が出て来た。百日でいけなけりゃァ二百日、三百日と諭されるンだが、期待が膨らんでて聞く耳を持たない。後で観音に毒づくのも、ただ短気というだけでなく、旦那の話を聞いてなかったんだと思う。
百日目、この日は、定次郎だけが目が開くと期待してるンじゃないンだよね。母親も開くと信じてるワケだ。だから観音への怒りは、短気な性格だけの所為ではない。母親をがっかりさせたくない気持ちも出さないと駄目なンだな。
そして、本当に目の前が真っ暗になった定次郎を説得し、信心をやり直させる旦那。この旦那は難しいね。ただの親切な人じゃァないンだもン。
定次郎、旦那、母親のそれぞれの思いをちゃんと出せただろうか。丁寧に演ったつもりなンだけど、黒門亭で演った時の方が良かった様な気がした。余り稽古し過ぎて、ただ喋ってた様な感じ。もう、当日まで演らない方が、緊張していいのかも。

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by shu-desu | 2015-06-08 11:09 | 日記

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